対州そばは、対馬の食生活に欠かせないものとなり、年越しそばはもちろん冠婚葬祭・地域の祭り・冬至など行事ごとに食べられています。


実は、対馬での蕎麦の歴史は古くウィキペディア(対州そばで検索)すると面白いことが載っています。
(以下ウィキペディアより)
ソバの原産地は中国雲南省と四川省の間の山間部であると言われる。ソバが日本にいつから存在するかは定かでないが、少なくとも縄文時代後期にはソバ利用の痕跡が残っている。日本へ伝来した経路については、朝鮮半島から対馬を経て各地に広まったという説がある。対馬においてソバの栽培がいつから行われていたかは、はっきり分からないが、平地が少なく水田稲作に不利な対馬では、古くからソバが栽培されている。かつ、離島という地理的条件ゆえ他の品種と交配する可能性が低く、原種に近い特性を残したまま栽培されてきた。いつしか対州そばは対馬の食生活に欠かせないものとなり、年越しそばはもちろん、冠婚葬祭、地域の祭り、冬至など行事ごとに食べられており、今でも一部の家には蕎麦打ちの道具があり、現役で使われている。
江戸時代、厳原城下には多くの蕎麦屋が営業していたが、1794年開業の老舗が昭和の終わり頃に廃業すると、対馬から蕎麦専門店が消失する。これにより、対州そばは「幻のそば」と呼ばれたこともあったが、近年、関係者の努力により復活し、観光客の人気を博している。収量の高い島外の品種が持ち込まれ、交雑が進んだこともあったが、対州そば振興協議会は、総合農林試験場(現・長崎県農林技術開発センター)で選抜を実施し、その種子を原種として採種栽培し逐次切り替えを行った。2006年、対州そばに100%切り替わった。
特徴としては、他の品種に比べ種子は小粒である(1/3程度)。風味が強く香り高いのが特徴。ナッツのような香りがする、と記す資料もある。
ソバの実にはルチン(フラボノイド配糖体の一種)が多く含まれる。その他、タンパク質、ビタミンC・Eが豊富である。ルチンには抗酸化作用、抗炎症作用および血流改善作用があるという報告がある。ソバの葉・茎には実より多くルチンが含まれているが、ラットに対州そばの葉を与えたところ、血清脂質および肝臓脂質のトリグリセリド濃度低下、肝臓脂質のコレステロール濃度低下が見られた。
つしま愛ランドでは、この蕎麦の葉を使った「みどりのたい焼き」他、販売を考えています。また、一度は「まぼろし」とまで言われた蕎麦を現地で食べてみては如何でしょうか?